『妊娠したら死にたくなった~産褥期精神病~』1〜30巻を読んだあらすじや感想をまとめてみました
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「妊娠したら死にたくなった~産褥期精神病~」の簡単なあらすじと感想
生まれた息子の翼を抱っこして震えがきてしまうちなつ
漫画家だったちなつは、薬剤師の夫の涼太と話し合って子どもを作ることにした
あまり仕事にハマり過ぎて、軽い鬱だと診断されていたちなつは薬を飲んでいたが今は断薬していた
そして子どもを妊娠して、涼太と喜んでいたちなつだったが…
つわりで苦しんでいたちなつだったが、赤ちゃんのエコー写真をみせてもらうと元気が出た
しかしつわりはなかなか終わらず、あまりの苦しさにちなつは涼太にもあたってしまい…
入院治療の甲斐もあって回復したちなつは、母親と赤ちゃんの服を買いに出かけた
それからちなつは涼太を朝仕事に送り出すと、朝ご飯を食べながら出産予定日のことを考えていると、なぜか涙が…
とんでもないことを口にするようになったり、勝手に体が動いてしまったりとして、車に轢かれそうになったちなつを、涼太はまた病院へ連れていった
それで帝王切開で予定日より赤ちゃんを早く産むことになったちなつは、手術して産まれた息子の翼を抱っこするとなぜか震えが…
退院したちなつは結局出産前と同じ状態になったので、また涼太はちなつを病院へ連れていった
ちなつの状態を聞いた精神科医の宇田川は、ちなつを閉鎖病棟に入れることに決めた
ちなつは息子の翼を妊娠してから手足が震えたりする症状が出てしまいましたが、今のところ原因が不明です
でも以前に仕事を頑張り過ぎて鬱の症状が出ていたみたいなので、それが何か関わっていると思います
直接の原因ではなくてもそういう症状が出ているということは、自分では感じていないような異変も起こっているハズです
それで身体に大きな負担がかかる妊娠で、症状が出てしまったのではないでしょうか
出産してもちなつの症状は収まらず、とうとうちなつは閉鎖病棟に入ることになってしまいました
そこまで酷いとやはり回復には時間がかかってしまうので、やはりちなつも家族も焦らずに治療したほうがいいでしょうね
涼太が実家に行っている隙に自殺を図るちなつ
ちなつは看護師や宇田川から酷いことを言われてしまい、自分は精神的に破綻しているのかと思ってしまった
それでちなつはNICUに入る際に使ったエプロンを隠し持っていたが、それをトイレに持ち込んで自分の首を…
勝手に帰る準備をしていたちなつは、思いっきり騒いでしまった
そして涼太が見舞いにやってくると、ちなつに処方されて点滴されていた薬を見て…
ちなつは涼太に薬でふらふらな状態でNICUに連れていってもらったが、息子の翼を完全に拒絶してしまった
そして薬のせいで、まともに目が見えない状態になってしまったちなつは、翼のせいだと思ってしまった
ちなつは涼太にも酷いことを言い出したが、最初は涼太は体調が悪いからだと自分に言い聞かせていたが、ガマンできずにそんなワケないと叫んでしまった
他の患者さんから外泊のことを聞いて体調のある程度良くなったちなつは、外泊することになったがついいろいろガマンしながら涼太に退院したいと…
退院したちなつは、いろいろ現れる症状をガマンしながら平静を装っていた
そしてマンガも描いてみようと思って描き始めたちなつだったが、まともに描けずにヤバいことを言い出した
涼太は翼を親に預けてちなつを自分たちの家に連れ帰ったが…
ちなつは涼太が実家の様子を見に行った際に、何かを書いて家を出てしまった
そしてちなつはこれまでのいろいろなことを思い出しながら、あるマンションの屋上へやってくると、これでやっと…
閉鎖病棟に入れられてしまったちなつですが、大分回復してきたので焦って退院してしまいました
気持ちは分からなくはないですが、何度もぶり返しをしているとどんな病気でもどんどん治らなくなってしまいます
またヤバい症状が出てしまったちなつを涼太は家に連れ帰りましたが、これは判断ミスだったでしょうね
今回はなんとかちなつを説得して自殺を留まらせることができましたが、あと少し涼太の電話が遅かったらちなつは自殺を決行していたでしょう
こういうときはやはり自分でなんとかしようとしてもダメなので、すぐに医療機関などに頼ったほうがいいでしょう
ここまでちなつは来てしまうと、本当に治るのかも心配になってきました
宇田川の治療もあまり効いていないので、本当に今の治療方針でいいのかも疑ってしまいますね
錯乱してしまったちなつを叱責してしまう父親
病院に連れてこられたちなつは、身体を拘束されてしまいろんなものが怖く感じて叫んでいた
やっと拘束具を外してもらってご飯を食べれたちなつは、やわらかい対応をしてくれた看護師の箕岡に好印象を持っていたが…
ちなつは涼太との面会中にやってきた宇田川に、いつものしらったとした態度とは違う一面があるのだと知った
宇田川はちなつに質問して薬を減らし様子を見ることにしたが、ちなつはつい自分が翼の成長にこのままだと関われないと焦ってしまった
そこに若い男性看護師がやってきて、ちなつの話を聞いて励ましてくれ…
回復してきたちなつは暴露療法のことを聞くと、外泊することになった
そして翼を抱っこしてお食い始めをしようとしたが…
また体調が悪くなってしまったちなつは、翼のお宮参りが出来るのかと心配していたが、薬をマックス処方してもらってなんとかこなすことができた
しかし両親の会話を聞いてしまったちなつは錯乱してしまうと、父親は叱責し始めてしまい…
ちなつは看護師の箕岡に好印象を持っていましたが、箕岡はちなつに蔑むようなことを言ってしまいました
確かに重症の精神病の患者の場合はいろいろ騒いだりして世話も大変だと思いますが、やはり言っていいことと悪いことがあります
酷いことを言っても良くなることはなく悪くなるだけなので、こんな奴が看護師をしていてはいけないと思いました
他の看護師も酷いことを言っていましたが、ちなつは若い男性看護師が話を聞いてくれたので救われました
でもそんな看護師の人がそんなにいないと思いますので、そんないい看護師に出会えたちなつは幸運なほうだったのかもしれません
ちなつは翼のために外泊しましたが、やはり翼を受け入れられずにいたので、父親はつい叱責してしまいました
看護師と違って悪意はないかもしれませんが、やはり精神的に参っているちなつには堪えてしまうことです
入院しての治療だと本人だけでなく、家族にも負担がかかってしまいます
まだ涼太はずっといろんな気持ちを堪えて頑張ってちなつの世話をしていますが、やはり患者の家族も息抜きしないと共倒れになってしまうでしょうね
自分が何の病気なのか気づくちなつ
自分のためによくしてくれた看護師の高坂から元患者だったと聞いて、少し心が救われた気持ちになれたちなつだったが、症状は酷くなってしまった
病名も分からないので何の病気なのかと思っていたちなつだったが、やっと2度目の生理が来て何かに気づいてしまい…
ちなつは一人で院外外出に出ると、本屋にやってきた
そして医療関係の本を見ていると、ある病名に目が止まり宇田川に伝えてみた
それからちなつは人見知りの始まった翼に拒まれて落ち込んでいる頃、宇田川は他の医者から病気のことを…
ちなつは翼の育児をしている最中で絵を描こうとしていると、ドス黒い声を聞いてしまう悪夢を見てしまった
そんなちなつは高温期に入ったので、生理までは自分がおかしくなるだろうと予想していた
それからちなつは外泊で涼太が迎えに来たときに、たまちゃんにせがまれ絵を描こうとしたが出来ず、涼太には悪夢を見たことや絵をいつかは描けるようになろうと話しながら家に戻ってきた
ちなつはなんとかおかゆを作って翼に食べさせ、翼が食べてくれたので喜んでいたが…
ちなつはまだ翼とわずかな時間しか一緒にいられなかったが、ようやく翼と一緒の部屋で眠ることになった
緊張していてなかなか寝つけなかったちなつがようやく寝ついていると、翼が夜鳴きし始めてしまった
暗さもあってちなつが触っても寝ついてくれた翼を、ちなつは抱っこしてみると、月明かりでちなつの顔を見た翼は…
ちなつは黒い声にも負けずに翼に謝ったが、まだ本当に言いたいことは言えなかった
それでも家族の一体感を感じられたちなつは、翼とつかず離れずで翼を見守っていたちなつは、またぐずっていた翼に子守歌を歌ってあげていた
それで翼が寝つくと、ちなつはそんな翼の寝顔を描きたくなり、震えながらも翼の絵を描いていると次第に…
ようやく翼に自分の気持ちを伝えられたちなつは、また閉鎖病棟に戻ってくると、そこに宇田川と一緒に週一で外来で来ている精神科医の成海が声をかけてきた
そして成海は、ちなつに病気のことを…
ちなつは成海から稀な病気なのだと説明を受けると、涙が溢れ出てしまった
そして宇田川は自分がちなつに言っていたことを謝ってくれたが、それからちなつは屋上へ行ってみると、飛び下りようとした日のことを思い出した
それでもちなつは今の苦しみが続くわけじゃないと思うと…
それからもこれまでのように閉鎖病棟の生活を続けていたちなつは、ご飯を食べていると足のソワソワ感がないことに気づいた
これまでいろんなものが怖かったちなつは、それがなくなっていることに気づくと、それを見舞いにやってきた涼太にも伝えた
そしてちなつは薬も効いてくれていたかもしれないが、それよりも涼太のおかげだと言っていると、何かを感じてトイレに行くと…
ちなつはようやく普通の生活に戻れたが、それでも今の生活が当たり前じゃないのだと思っていた
そしてこれまでのツラい記憶を思い出しながら、自分の退院記念のパーティーにやってくると、そこにいた翼を見て…
ちなつは少しずつ翼とも接することができるようになっていましたが、そんなちなつのところにちなつの病気が何なのか知る医者の成海が現れました
とは言えちなつの病気は稀な病気で治療法が確立されているわけではないみたいですが、それでもちなつにとってはかなり気持ちを明るくさせてくれるものだったようです
やはり人は何か分からない状態だと不安を感じてしまう生き物でもあるので、それがなんであるのか分かっただけでも気持ちが軽くなるというのは分かる気がします
ちなつはある日突然症状が消えてしまいましたが、それが何が効いてなのかは分かりませんが、やはり涼太たちがずっと支え続けてくれていたことが大きかったでしょう
ちなつはようやく普通の生活に戻れましたが、世の中にはいろんな病気と闘っている人がいっぱいいます
そういった人たちも、絶望せずに周りの人たちに頼れるところは頼りながら、ちなつのように回復できるといいですね
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