『零れるよるに』1〜12巻を読んだあらすじや感想をまとめてみました
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「零れるよるに」の簡単なあらすじと感想
児童養護施設にやってきて天雀と出会う夜
10歳の夜は父親が行方知れずになってしまった上に、精神を病んでしまった母親からはネグレクトされて児童養護施設入りになってしまった
そんな夜は母親からもらったルービックキューブを勇大が取ってしまい、返せと迫っているとそこに雄大に飛びかかってきたのが天雀だった
まだ施設暮らしが慣れていない夜が寝付けないで施設の外の川辺に行くと、そこには背中に火傷のある天雀が水浴びしていて…
施設の子たちはキャンプへ行くと、他の女の子たちは双子の貴瀬や深瀬がイケメンだと言っていたが、夜はそんなことはないと思っていた
そんな夜は火が苦手な天雀に焼いた魚を持っていくと、天雀は家ではどうやら酷い扱いを受けていたらしかった
しかしキャンプが終わり施設に戻ってくると、なんと施設は火事になっていて…
火事は勇大の仕業と判明し、夜が持っていたルービックキューブも天雀が火の中から取ってきてくれた
そんなこともあって夜と天雀は成長して高校生になっても二人は仲良くしていて、夜はずっと天雀と一緒にいたいと思っていた
また母親が面会をすっぽかされてしまった夜は部活をしていた天雀に会いにいくと、天雀は夜に高校を出たら施設を出ないといけないと言って、バイトした方がいいと勧めた
それで夜はバイトを探そうと思っていると、友達にカラオケに誘われると、市議会議員の息子の伊集院が帰り道で声をかけてきた
伊集院は夜が施設の子だと知っていて、わざと万引きを…
天雀はお店でキレたことがバレてバイトをクビになってしまうと、夜に自分の父親みたいになりたくないと弱音を吐いた
夜には段々施設を出なければいけないという焦りがあったが、天雀は夜や里親のところから帰ってきた貴瀬たち、昔の天雀のように施設を脱走する癖のあるルカに遠出しようと言ってきた
空港でどこかへ向かう飛行機をルカに見せて自分で行きたいところへ行ってやると言っていた天雀だったが、施設に戻ってくるとなんと父親が見つかったと…
夜は幼い頃に児童養護施設にやってきましたが、父親は行方知れずで母親も精神的に病んでネグレクトを受けていたからでした
そんな状態でいきなり知らない人ばかりの施設に連れてこられても、夜のように警戒してしまうのも無理はありません
そんな夜の精神的な支えになっていたのが天雀ですが、天雀の家庭のことはまだハッキリとは分かっていませんが、あの背中の火傷の痕からするとおそらくDVを受けていたのでしょう
夜は火が苦手な天雀が火事になった施設の中からルービックキューブを取ってきてくれたこともあって、気持ち的にはもう親より天雀の方の比重が高くなっているようです
考えてみればもう夜の人生の中では半分くらいは天雀たちとの暮らしになっているので、夜の気持ちがそうなってしまうのも仕方がないと言えます
夜たちは高校を出るともう施設にはいられないので夜は段々焦りと不安を持つようになっていますが、親がいて支援してくれる状況でも子どもが自立していくのは大変なことなので、親の支援がない夜たちにとっては厳しすぎる状況です
そんな中でどうやら天雀の父親が見つかったみたいですが、恐らくDV親のはずなので、これから天雀の身に何か悪いことでも起こらないかどうかが心配になってしまいますね
共依存の関係になっていく夜と天雀
天雀は父親と会うつもりは全くなかったが、小鳥遊たちスタッフも父親がどんな反応をするのか心配していた
それから夜も不安で眠れなくなり、天雀も部活で全く集中できなくなってしまった
天雀は体調が悪そうな夜を自転車に乗せて帰っていると、なんと天雀の父親が現れ…
天雀が泣くのを初めて見た夜は、また夜中に川で水浴びしていた天雀に本当は戻りたいんだろうと言った
そして泣き出してしまった夜を天雀は抱きしめると、夜は自分が行かないという天雀の背中を触りながら、自分も天雀の…
夜たちは浴衣を着て夏祭りに行くと、夏祭りには高校のクラスメートたちも来ていた
深瀬は告られたという話を聞いて、夜は天雀に彼女ができたらと心配していると、みんなと逸れてしまった
すると母親と逸れてしまった女の子を見つけ、その女の子にりんご飴を買ってあげていると、そこに女の子の母親が現れたので女の子はりんご飴を投げ捨てて母親に抱きつき…
小さい頃の時のことを思い出して気持ちが落ち込んでいた夜に、天雀はたこ焼きを買ってくれた
そして夜は自分はいつも天雀に頼りっきりだというと、そんな夜に天雀は父親より夜のことが…
夜たちは学習ボランティアの人たちに勉強を教えてもらっていたが、夜は大学に行きたいとボランティアの磯村に言っていた
その様子を見ていた天雀は、夜が働く店に言って働いている様子を見ていると、そこに磯村がやってきた
その様子を見ていた天雀は動揺してしまい外に出ていってしまい、夜がどこかへ行ってしまうことが怖くなってきたと言い出したので、夜はそれで大学見学には行かないと言い出し…
そんな夜たちのことを小鳥遊は共依存だと心配していたが、どう伝えたらいいのかと悩んでいた
磯村は小鳥遊から事情を聞いても夜の大学進学を支援してくれると言ってくれて、天雀も漁港でのバイトで夫婦喧嘩を見てキレるのを我慢していた
夜と天雀はまた二人で一緒に下校しながら、夜は親より天雀が大事だと言っていたが、その頃誰かがパチ屋でブチ切れていて…
突然、天雀の父親が現れてしまいましたが、面接を拒否られているにも関わらずあんな態度を取っているので、恐らく天雀にDVしていた時と何も変わっていない感じがします
天雀もそれは気づいている感じでしたし、やはり今は夜のことが一番になっているので、父親のところには戻ったりはしないでしょう
ただあの態度の父親ならまた天雀の前に現れそうなので、いつもキレるのを我慢している天雀が何かのキッカケでブチ切れてしまわないかが心配ですね
夜も天雀が夏祭りで好きだと言ってくれたこともあって、完全に本気になっていますが、まだ夜も天雀も高校生なのでこのまま一緒になれるかというと小鳥遊たちが心配しているように、すぐに一緒にはなれないでしょう
今は互いに親のことで過去に深い傷を負っている者同士ということが、より二人の気持ちを引き寄せていますが、一緒に生活していくというのは互いに依存しあって生きていくのではなく、一緒に協力して互いを認め合っていくことなので、周囲の大人たちの意見もちゃんと聞いた方がいいでしょう
とは言っても夜たちに限らず高校生の頃は、そんな大人たちの意見なんてなかなか聞き入れられない年頃です
その上に二人は高校を卒業したら施設を出ていき、自分の力で生きていかなければならない立場なので、余計にお互い引き寄せられてしまうでしょうね
金をせびる天雀の父親に夜が殴られブチ切れてしまう天雀
天雀の父親は天雀のバイト先まで現れるようになり、施設の職員たちは天雀を親と面会させるかで意見が分かれていた
するとまた天雀の父親は漁港で働く天雀のところへ現れ、天雀の母親も亡くなったことを話しながら、金をせびり始めた
そんな天雀の父親は、天雀を呼びにきた人と争いになってしまうと、海に落ちてしまい…
病院に運び込まれた父親の枕元に、バイトで貯めた金を置いて去っていった天雀だったが、夜が病院から抜け出した父親に天雀に会いに来るなと言っているのを見つけた
その上に父親は、天雀の金をスっていてまた金をせびり始めたので、天雀より先に夜がキレると、そんな夜を父親はぶん殴ってしまった
それで天雀はブチ切れてしまい…
天雀はその事件で少年鑑別所に入り、夜は顔の手術を受けなければならなくなってしまった
少年審判前に小鳥遊や弁護士が面会にやってくると、夜が手術を受けることを聞いた天雀は、マジでヤる気だったと言って自分を責め始めてしまった
夜も翌日の手術の説明を聞いてなかなか寝つけずにいたが、天雀のそばに行きたいと思っていると、寝ていた天雀の夢の中に夜が…
少年院送りになってしまった天雀は、高橋という名の男の子と一緒の部屋になった
天雀たちは保護犬の世話をするプログラムを任されたが、やはり夜のことが心配だった
背中が火照ってなかなか寝つけないでいた天雀に、高橋が声をかけてきたが、なんと高橋は天雀も知っている人物だと明かし…
高橋は施設を去った後のことを話し始め、ヒップホップに目覚めたと言った
初ライブは感動したと言った高橋は、ガサ入れで自分を逃がそうとした先輩が死んだというと、その話を聞いた天雀は自分が施設で守られていたことを痛感してしまった
そんな天雀に高橋は明日出院すると伝えると、天雀に自分の居場所を…
1年経って天雀はようやく仮出院することができ、小鳥遊が迎えに来てくれた
そして小鳥遊は天雀に大学進学が決まった夜にも会わせてくれて、二人は以前よく行っていた丘の上に向かった
天雀は夜の話を聞きながら、自分がこれまで積み重ねてきたものがなくなったと実感していると、そこで夜が天雀の卒業式をしてくれて…
天雀は夜に自分の居場所が見つかったら会いにくると言って別れ、協力雇用主の工場に就職した
しかしその後、その工場は流行病の影響で経営がヤバくなると、天雀との連絡が途切れ始め…
やはり天雀の父親はまた天雀に絡んできましたが、まだ高校生の天雀に金をせびったりする本当にクソ親でした
天雀もまだ自分だけに絡んできただけならガマンできたかもしれませんが、夜にまで手を出してしまったので止められませんでした
いくら事情が事情だからと言っても、司法の現場ではそれをただ客観的に見られるだけなので、十分に事情を汲んでもらうという訳にはいきません
まだ保護観察だけだったら天雀の将来への影響も小さかったかもしれませんが、少年院送りになってしまって、天雀も自分が施設で守られていたことを痛感していました
確かに普通の家庭に育つより施設で暮らすのは大変ですが、それでもまだ小鳥遊たちが色々親身に考えてくれたりしていました
それは親の心配と一緒で高校生の天雀たちには煩くも感じてしまうものだったはずですが、やっぱり一歩その外に出てしまってから、その言葉が自分たちにとって大切なものだったのだと気づくことができるものです
夜は天雀と離れてからまず自立するために進学することを決めていましたが、天雀も支援先の雇用主のところで順調に働けていれば、二人は近い内に一緒になれたかもしれません
でもそうはならなかったみたいですが、天雀の身に何が起きてしまったのかが、とても気になってしまいますね
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