『私刑執行人～殺人弁護士とテミスの天秤～』1〜2巻を読んだあらすじや感想をまとめてみました
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「私刑執行人～殺人弁護士とテミスの天秤～」の簡単なあらすじと感想
1巻 裁判で無罪になってもまた事件を起こそうとしていた雅人を私刑にする司
監禁陵辱殺人事件で逮捕され裁判を受けていた雅人は、弁護士の司の弁護のおかげもあって無事無罪を勝ち取った
しかしネットなどでは雅人を犯人だと疑う声もあり、裁判の後の記者会見では被害者の父親が乱入する事態になっていた
新米弁護士の航太は司が出演する番組を見ていると、ネットで噂のテミスの話題になっていたが、そこに緊急ニュースが流れ雅人がなんと首を…
３日前に雅人はまた女の子を襲おうとして我慢していたが、そこに誰かが現れスタンガン攻撃されてしまった
雅人が眼を覚ますと目の前には司がいて、司は雅人を監視して撮った映像を見せたので、雅人は司が何者なのかに気づいてしまった
司は雅人の首にロープを巻き、椅子の足の下にチーズを置いた状態で雅人の椅子の上に立たせると、飢えたネズミを放つと…
司は自分の事務所に面接にやってきた航太にテミスのことなどを訊ねたりしていたが、今度は実業家の悠一を捕えていた
悠一はお酒が飲めないのに倒れてしまった母親のためにラウンジで働いていた里穂に無理矢理強力な酒を飲ませ、里穂を死なせていた
それで司はそんな悠一に、下のお口からその強力なお酒を…
航太は司の事務所に採用されて働き始めていたが、やはり弁護士の仕事は大変だったが、亡くなっていた弟の拓真のことを思い出しながら頑張っていた
そんな中で司は、13年前に起こった児童殺害事件の犯人だった当時未成年者だった犯人が、SNS投稿しているというニュースを見ていた
そこに事務所に戻ってきた航太は、司のミレイからこの事件の犯人は、同じ頃に司の殺された妹の愛理の犯人かもと…
司は弁護士をやっていながら、裏では凶悪犯どもを私刑にしていましたが、その理由は妹が悲惨な死を遂げていたからでした
とはいえいくらそんなことがあったとしても、当然私刑にしていいわけではありませんが、心情的には分からなくはないですね
凶悪事件を起こした犯人も、当然更生してまともになる場合もあるでしょうが、そうでないとまた被害者が出てしまいます
それをどうしたらいいのかについては人それぞれ意見が異なるのは当然ですが、やっぱり凶悪事件は起こって欲しくないというのは誰もが思うことでしょう
裁判も人が行うのでどうしても完全に真実が判明するわけではないですが、凶悪犯が罰せられないという問題もある反面で、無実の人が犯人にされてしまうことも怖いことです
なので確たる証拠が見つからなければ無罪しなければなりませんが、やっぱり凶悪犯がどこかにいると思ってしまうと、どうにかして欲しいという声があがってしまうの仕方ないのかもしれません
司は雅人や悠一を始末していましたが、そんな司がどうして正義感に溢れる新米弁護士の航太を採用したのでしょうか
まだ私刑に協力してくれそうなら分かりますが、そんなことをさせようとは司はしていないので、別の意図があるのでしょう
そんな航太もどうやら弟の拓真が亡くなっているみたいですが、その辺りの事情もあって航太は弁護士になったようです
児童殺害事件を起こした犯人がSNSで色々投稿し始めたようですが、もしかすると司の妹の事件とも関わりがあるかもしれないみたいです
それで司の妹の事件のことが明らかになるのかも、とても気になってしまいますね
2巻 児童殺害事件の犯人のすぐるから妹殺しの犯人の特徴を聞き出す司
司は航太に児童殺害事件の犯人の判決結果の妥当性などについて訊ねていたが、事件の犯人のすぐるを捕まえていた
すぐるは幼い頃にアル中の父親からDVを受けていて、成長してその父親を力でねじ伏せられヘンな自信を持つようになっていた
そんなすぐるに優しくしていた女の子が、アル中で脱糞していた父親のことを学校でバラしていたので、すぐるはその女の子を…
すぐるは施設に入り父親も自殺してしまい、施設を出ると親しくなっていた翔平が自分の秘密を受け入れらずにバラしたので、また始末していた
そんなことをしていたすぐるに、司は自分の妹の殺害のことを訊ねてみると、すぐるは…
すぐるから愛理を殺した犯人の特徴を聞き出すことに司は成功すると、テミスはネットで愛理の犯人の情報を求める声明を出した
それから司の事務所にOLの亜里沙が、ホストの正和を訴えたいと言ってきたが、司は証拠がないと言って断ってしまった
しかし亜里沙は今度はテミスに依頼してきて…
亜里沙の友人のかなこは仕事が辛いと言っていたので、亜里沙はかなこをホストクラブに連れて行くと、かなこは正和にハマってしまった
正和にアフターに誘われたかなこは、正和とラブホに行くと、正和はかなこの飲み物にヤバいふりかけを…
かなこは売掛けがヤバいことになり、風俗落ちして性病になり、出勤禁止になったので路上で稼いでいた
正和のふりかけのせいで精神まで病んでしまったかなこは、正和に唆されて飛びたい気持ちになってしまい…
司は正和を捕まえると、そこに現れた闇医者は正和に特製のふりかけを注射した
そして司はかなこに変装した亜里沙の映像を見せると、打たれたふりかけの効果で自分の体がとんでもないモノに見え始めた
そんな状態の正和に唯一輝いて見てたものに向かって、正和は飛んでしまい…
司はミレイと航太のことを話していると、そこに何者かがある写真を送ってきた
その写真には、なんと司の妹の何か写っていて…
児童殺害事件の犯人のすぐるは、司の妹の愛理の事件には関わっていませんでしたが、どうやら愛理の殺害犯に接触していたようです
それで司は犯人の特徴を聞き出すことに成功していましたが、わずかな特徴しか聞き出せなかったので、すぐに犯人には辿り着けないでしょうね
すぐるは父親からDVを受けていたこともあって脳みそも少しイカれてしまっていたみたいなので、やっぱり親のDVというのは子どもにも大きな影響を与えてしまうだと思ってしまいました
だからと言ってやっていた凶悪事件は肯定できませんが、クズ野郎を始末する際には司は苦しませてからにしていましたが、すぐるについては幼い頃の事情もあるので、あんな始末の仕方したのでしょう
かなこを嵌めて風俗堕ちさせ、搾り取るだけ搾り取ったあとは唆して飛ばせていたクズホストの正和は酷かったですが、実際の世の中でも同じことで騒がれているので、やっぱりホストクラブとかは安易に行ったりはしない方がよさそうですね
もちろん自己責任で行くならいいですが、亜里沙は安易に落ち込んでいたかなこをホストクラブに連れて行って、その後にヤバい状態になっていたかなこを助けることができなかったので、あれだけ必死に司に頼んでいたのでしょう
司はそんなクズホストの正和をクズに相応しいやり方で始末していましたが、そんな司にどうやら妹の愛理を殺した犯人が接触してきたようです
テミスの声明があったからだとは思いますが、自分から接触してきているので、結構自己顕示欲もある奴なのかもしれません
すぐに直接対決とはいかないとは思いますが、これからテミスと犯人との駆け引きが始まるハズなので、どんな展開が待っているのか今からとても楽しみですね
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