『お別れホスピタル』2巻を読んだあらすじや感想をまとめてみました
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目次
「お別れホスピタル」2巻の簡単なあらすじ
カルテ7 金が貯まったら自殺するという妹のサトコ
辺見は本庄の自殺現場を見て、ありえない角度で曲がっていた本庄の身体などが頭から離れなくなっていた
同じように自殺現場を見たヘルパーの佐々木もご飯が食べられなくなっていて、辺見もカウンセリングを受けるように言われた
カウンセリングを受けるためにカンファレンス室へとやってきた辺見だったが、カウンセラーは1年前の自分を思い出すように言った
辺見は思い出せないと答えると、カウンセラーは同じようにそのうち忘れていくとしか言わず、辺見の心は何もスッキリしなかった
するとそこに母親から電話がかかってきて、精神を病んでいる妹のサトコがリスカして血だらけで大変だと言ってきた
母親はたまには家に顔を見せに来るように言ったので、辺見は仕方なく実家へと行くことにした
辺見が実家へとやってくると、サトコは自分の部屋で過食していた
中学時代のイジメが原因でうつなどになってしまったサトコは、自傷や他傷を繰り返し自宅療養していた
母親は離婚していてサトコを辺見に押しつける気満々だったので、家にいると居心地が悪いので辺見は家を出てしまったのだ
辺見は疲れで寝落ちしてしまい目を覚ますと、サトコは冷蔵庫を物色していた
辺見を見るなりサトコはどこかへ行けと叫びだしたので、辺見はついキレてしまった
しかしいつもならキレて物を投げつけてくるサトコだったが、突然落ち込んだ表情になりいつ死んでもいいと言いだした
サトコはバイトして貯め込んだ貯金の額を見せると、それを葬式代にして欲しいと言ってと、もう少し貯まったらちゃんと死ぬと言った
そう言って部屋に戻っていったサトコを見て、辺見は自殺した本庄が多くのガン患者は最期はモルヒネ漬けになってしまうと言って、最期まで自分のことは自分で決めたいと言っていたことを思いだした
それで本庄は自殺してしまったのだろうと思った辺見は、サトコが自殺しても自分はホッとするだろうと思うと、自分がサイテーな奴だと思ってしまった
辺見は帰り際、部屋に引きこもっているサトコに言い過ぎたと謝ると、サトコと話して自殺した本庄の気持ちが理解できた気がするというとお礼を言った
そして実家を出た辺見を、サトコは窓から見送ってくれたのだった
カルテ8 回診で尿漏れしても気づかない医者の御法川
医者の御法川は医大一の名医と呼ばれていた
92歳の御法川はまだ引退せずに医者を続けていて、患者たちからもとても信頼されていた
しかし御法川は補聴器が落ちて聞こえないのに診察したり、尿漏れを起こしながら回診したりしていたので、ナースたちはヤバいと思ってしまった
御法川は何かあると看護師には癇癪を起こしてしまうので、辺見たちは飲みに行くと他の病院だと医療事故を起こしてしまうので、治療をしない終末期病棟に回されてきたのだろうと愚痴った
ある夜、患者が立て続けに亡くなってしまい、看護師の赤根は亡くなった患者の死後処置をした
それを終えてナースステーションに戻ってきた赤根はゲッソリしていたので、辺見はもうすぐ夜勤が明けると励ましていた
するとそこに聴診器が壊れていると言って、御法川が怒鳴り込んできた
赤根はまさかと思い亡くなった患者の病室へと駆けていくと、なんと御法川は死んだ患者の診察をしていた
赤根は死後処置をもう一度やらなくてはならなくなったので、御法川は認知症患者と全く変わらないとブチ切れてしまった
その会話を聞いてしまった御法川は、ようやく自分が死人を診察していたと気づき、ショックを受けて病院に来なくなり、そのまま引退してしまった
ヘルパーの東が好きになって急におとなしくなってしまった元漁師の岸
カルテ9
辺見が見廻りに行くと、岸が病室にいなかったので慌てて応援を呼んだ
すると廊下を歩いている岸を見つけたが、岸は今から漁に行くのだと叫び辺見をぶん殴ってしまった
応援のヘルパーの人たちがやってきても岸を抑えきれないので、男性看護師を呼んでなんとか病室に連れていくことができた
ある日、辺見が岸の病室から何かが飛んで出てくるのを見つけたので、病室に入ってみると岸は窓を全開にして体の角質を剥ぎ取っていた
管も抜き取っていたので差し戻してあげたが、辺見はときどき外泊をする岸を世話する家族は大変だろうと思った
それで娘に聞いてみると、娘は元気なことはもっと酷かったと言って今は丸くなったといったが、辺見はそんなことはないと思ってしまった
そこに病棟に新しいヘルパーの東が入ってくると、なんと岸はおとなしくなってしまった
辺見は東がいると顔を赤くしていたので、看護師たちは岸は東がすきになったのだと言っていた
辺見は東の休みの日に、岸に東と話したらいいと言ってあげると、岸は何を話したらいいのか分からないと言い出した
それで辺見は自分が漁師だった頃の話をしたらいいとアドバイスしてあげると、岸はやってみると言ってくれた
辺見が岸の病室を出てくると、ヘルパーの大宮が幸村が亡くなってしまったと言って泣いていた
しかし辺見は大宮が好きなまま亡くなった幸村は幸せだっただろうと思い、誰かを好きになるというのは生きる理由になるのだろうと考えた
それで辺見は岸に話しかけるようになったが、それでも岸は好きな東には声をかけられないでいた
そんな岸は家族と一緒に外泊のため家に戻ったが、夜中に目を覚ましてどこかへ行ってしまった
翌朝、岸は海岸で死体となって発見されてしまったが、事件性はなった
そのことを聞いた辺見に、東が岸へのおみやげを持ってやってきた
岸は亡くなる前に少しだけ東と会話していて、東が魚を好きだと聞いて自分が釣ってきてあげると言っていたというのだ
それを聞いた辺見は、認知症ですぐ忘れてしまう岸はそのことを覚えていて、魚を獲りに行って亡くなったのだろうと思ったのだった
辺見に鉄工場で溶けた鉄を見ていたいと夢を語る赤根の息子のタカ
カルテ10
辺見は飼い猫のちくわの急病のせいで、金欠になってしまった
それで赤根に相談してみると、赤根は他の病院でのバイトを紹介してくれた
その病院で院内食を作ることになった辺見は、紹介してくれた赤根にお礼を言うと、赤根は自分も高3の息子がいるので働きづめだと話した
赤根は最近体にガタがきているというと、最近付き合っていた彼氏もナース狙いだったので別れたと言って去っていった
それからも辺見はバイトもこなして、なんとかちくわの治療費の支払いもできた
辺見はちくわが退院したことを報告していたが、荷物を運んでいた赤根は急にへたり込んでしまった!
それで辺見は赤根を家まで送っていくことにしたが、赤根は息子のタカはヤバい奴だと言ったので、辺見はヤンキーな奴だったどうしようと思っていた
しかし辺見の部屋に入ると、出迎えたタカは行儀良く出迎え、辺見にお礼まで言ってくれた
タカはお茶までテキパキと淹れて部屋を出ていくと、赤根はタカはゲイかもしれないと心配しだしたので、辺見は只のオタクだろうと答えた
またタカが部屋に戻ってくると、辺見は大学に行くのかと訊ねてみると、タカは大学に行かずに就職したいと言った
しかし赤根は自分がちゃんと稼ぐから大学に行けとキレだしたが、タカは鉄工場で溶けた鉄を見続けていきたいと夢を語った
それで完全にブチ切れてしまった赤根は部屋を去ってしまうと、タカは辺見のためにおじやを作ってくれたが、また戻ってきた赤根はタカと仲良くおじやを食べ始めた
ノロウイルスに感染した沢田の吐瀉物に触れてしまう辺見
カルテ11
辺見は顔を青ざめながらやってきて、患者の飯塚がノロウイルスに感染してしまったと言った
それで看護師たちは防護服を着て飯塚の病室へとやってきたが、飯塚は思いっきり病室内で吐いていた
病室内を塩素で消毒しまくった辺見たちが戻ってくると、前年にノロウイルスにやられてしまった師長がその時は大変だったと言った
しかし翌日、医者が飯塚のお隣だった今川を別の病室へと移動させてしまっていた
ヤバいと思った辺見たちは、すぐに今川の移った病棟に連絡すると、汚染の可能性のある場所を徹底的に消毒しまくった
そのお陰で感染者は発生しなかったのでホッとしていた辺見だったが、沢田に呼ばれて病室へと行くとなんと沢田は吐いていた!!
沢田の吐瀉物に触れてしまった辺見はすぐに赤根に連絡すると、防護服に着替えた赤根が駆けつけてきた
赤根は汚染の可能性があるモノを全部消毒して処分すると、吐瀉物に触れてしまった辺見は全身を消毒液で拭きまくったので、辺見はノロウイルス似感染せずに済んだのだった
10年間植物状態のヒトミのために誕生日会をしてあげる辺見たち
カルテ12
ヒトミは植物状態のまま、終末期病棟に10年間入院し続けていた
辺見たちが体交をしてあげていると、そこにヒトミの母親の寛子が見舞いにやってきた
寛子はヒトミの入院費を稼ぐために働きづめだったので、見舞いにやってきてもすぐに帰ってしまった
ヒトミは前の病院で手術前にトイレに行った際に転倒して、頭を打ってそのまま植物状態になってしまった
また見舞いにやってきた寛子はヒトミの髪を切ってあげていたが、寛子はヒトミの昔の写真を持ってきていた
まだ元気な頃のヒトミの写真を見ながら寛子は、自分たちの時間はヒトミが植物状態になった時から止まっているのだと言って泣いてしまった
寛子は辺見にいつヒトミは目覚めるのかと言って泣きすがったが、そんな寛子に辺見は目覚める可能性はほとんどないとは言えなかった
寛子が帰った後に辺見は師長に、寛子はヒトミが目覚めないことをやはり受け入れられないのだろうかと聞いてみた
すると師長は今の辛い日々を耐えられるように、寛子は自分たちにヒトミが目覚めるのかと聞いているのだと答えた
辺見はもうすぐヒトミの誕生日だと気づくと、お誕生日会をして寛子を元気づけてあげようと提案した
他の看護師たちも賛成してくれたので、早速辺見たちは準備にとりかかった
ヒトミの誕生日に寛子は見舞いにやってくると、辺見たちはヒトミをキレイにしてあげていた
寛子は他の患者たちからもお祝いの言葉を言ってもらっていると、なんとヒトミの目が開いた!!
しかしヒトミはすぐに目を閉じてしまったが、寛子はきっとヒトミは誕生日を思い出して目を開けたのだろうと喜んだ
辺見たちや寛子自身も、それは単に反射的に目が開いただけだと知っていた
それでも寛子は今まで何度も死のうと思ったと打ち明け、でも死ななくてよかったと言ってくれた
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「お別れホスピタル」2巻を読んでみた感想
辺見の妹のサトコはイジメが原因でうつになっていました
いつもは何かあればすぐに怒鳴ったり暴れたりしているようですが、サトコも自分がダメな人間になっていると分かっていて、余計に苦しんでいるみたいです
辺見はサトコが金を稼いでから死ぬと言ったことで、本庄が死んでしまった訳に気づきましたが、本庄がモルヒネ漬けにされて死にたいと思ったのも、なんだか分かる気がしますね
最後のおまけでサトコは会ったこともないSNS上でも同じ病気の子たちの言葉で、なんとか気持ちが支えられているようです
日本では自殺してしまう人がたくさんいますが、何かの形で心を支えてくれる人がいれば、死なずに済んだ人もいるのだと感じました
92歳になっても医者をしていた御法川ですが、自分が死人を診察していたと知ってようやく引退しました
最近はメディアでも生涯現役などを謳った記事なども多く見かけますが、やはりある程度の年齢になったら身を引いたほうがいいでしょう
でも人の老い方もひとそれぞれなので、単に年齢だけで決められないのが難しいところですね
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